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help リーダーに追加 RSS ◆本 「日暮らし」宮部みゆき

<<   作成日時 : 2005/02/18 16:09   >>

トラックバック 5 / コメント 8

「そうだね。おまえよりずっとよく知ってると思うよ。…… 世間に潜んでいる鬼の怖さみたいなものをね」

「ぼんくら」の続編。
「ぼんくら」と同じく、前半は連作短編で、
後半、それがひとつの大きな事件につながるという構成。
そしてまた前作と同じく短編部分の方が面白い。
特に「子盗り鬼」は怖かった。今で言うストーカーの話ですが、
人間は自分が危機に直面しないと危険に気が付かないというのがよくわかります。

「おまんま」では、“おでこ”こと三太郎の気鬱が描かれる。
植木屋がおでこに言った意地悪な言葉。
大人にはちょっとした憂さ晴らしでしかないことも、子供には重大な意味を持つ。
でも他人の言葉にいちいち傷ついていたら生きていけない。
そういう日常の嫌なことを自分の中で消化して大人になっていくんだよね。

「嫌いの虫」は、佐吉とお恵の夫婦の話。
お互いを思うあまりに、相手に心配をかけまいとして、
すべてを自分で抱え込んでしまう。
そこから来る気持ちの行き違い。こちらはちょっと微笑ましい。
徳松とおとみの夫婦の話も「犬も食わない」ってことか。

「なけなし三昧」は、こわいものを見てしまって、
それにおぼれた女と、逃れることが出来た女の話…かな。

タイトルにもなっている「日暮らし」は事件としては平凡ですが、
それそれの登場人物の味わいが格別です。
平四郎で藤田まことを連想するのは古いのかな?(笑)
単語で話す佐伯錠之介もお気に入りです(^^)
お薦めレビュー
・気ままな読書日記 さん
・金環蝕的日々 さん
・any's cinediary さん
・積まずに読みたい! さん
・日記風雑読書きなぐり さん


・「日暮らし 上」 Amazon
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日暮らし(上)(下) 宮部みゆき 講談社 「ぼんくら」の続編。ぼんくら同心・平四 ...続きを見る
積まずに読みたい!
2005/05/19 23:32
宮部みゆき 『日暮らし』 「癒し」を求める読者に応える作品ではあるが………
毎日、毎日を平穏に平凡につつがなく生きていくこと、それ以上のことは望まない人たちがそのご近所にたくさんいる。周囲と調和することで最も安らぎを得られるタイプ。町方役人・平四郎とその女房、平四郎の甥で佐賀町の藍玉問屋河合屋の五男坊・弓之助13歳、世話好きな煮売屋・お徳、植木職人・佐吉夫婦、本所元町に住む岡っ引き・政五郎、その子分で13歳のおでこなどなど。そこではこれらやさしさにあふれた人たちが助け合いながらおまんまを食っている。市井の片隅にこじんまりとした、あったかい人情に包まれた日常がそこに... ...続きを見る
日記風雑読書きなぐり
2005/09/02 11:11
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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
TBありがとうございました。
「日暮らし」は文庫落ちを待てずに、買って読みました。
平四郎、藤田まことですか!私は何となく役所広司などを想像していました。
佐伯錠之介の単語、私も面白いと思いました(笑)
やこめっち@気ままな読書日記
2005/02/19 22:48
「日暮らし」の感想は、検索してみましたけど、
まだアップされてる方は少なかった。みなさん文庫待ちなのかな?

藤田まことの同心役は昔そういうシリーズがあったんですよ。
歳がばれるから、ここに書くのは迷ったのですけど(^^;)
佐伯錠之介もいいキャラですよね。
kigi@いつも澄月
2005/02/20 12:56
TBありがとうございます。
「日暮らし」、図書館リクエスト待ちするか、文庫化まで待つか…と思っていたのですが、おでこが出ている!で買ってしまいました。
単行本は置き場所がないのに〜。
でも、宮部作品は文庫化まで待てずに買ってしまう単行本率も高いです。
えろみ@金環蝕的日々
2005/02/24 20:09
こちらこそありがとうございました。
宮部さんの本は、家族が読んだ後に妹のところへ回し、
さらに叔母の家まで回ったりするから単行本でないと、
もたないんですよ(^^;)
でも置き場所は本当に悩みの種・・・
kigi@いつも澄月
2005/02/25 11:09
はじめまして。TBありがとうございました。
この作品も宮部節が満載で、本当に面白かったです。
ミステリーとしては、少々不満もありましたが、個性的な登場人物による、人間ドラマとして、読み応えのある作品でした。
宮部さんは“人間”を描くのが本当にうまいです。

こちらもTBさせて頂きます。よろしくお願い致します。
any
2005/02/27 20:21
TB、コメントありがとうございました。
anyさんの感想はとても的確でわかりやすかったので、TBさせていただきました。
宮部作品は細かいエピソードに人間観察が出ていますよね。
他の本の感想もまた楽しみにしています。
こちらこそどうぞよろしく。
kigi@いつも澄月
2005/02/28 13:42
TBありがとうございました。
宮部の現代小説「誰か」と同じ空気がありました。
ただいずれももの足りませんでした。
こちらからもTBさせてもらいます。
よっちゃん
2005/09/02 11:08
コメントありがとうございました。
もの足りないというのはわかりますね。
「誰か」は私も期待はずれでした。
それに比べると「孤宿の人」は楽しめましたよ。
kigi@いつも澄月
2005/09/02 16:32

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